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A5サイズ/56ページ
朗読CD+小説

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オーディオブック
KENJI
初版発行　2019.12.25
絵/umi.doodle

KENJI　-最期の推敲-
著　　者 /瑠璃
編　　集 /ソラノイエ

朗読CD KENJI
原　　作 /瑠璃
脚　　本 /ゆたかあすか
演　　出 /佐藤勝美
出　　演 /須賀由美子 土岐典子 平田正治 将 他
写真撮影/田中将之

レコーディング・ミキシング/
　　　　　福田史崇　高木陽生
協　　力/宇都宮メディアアーツ専門学校
取材協力/株式会社flower
発行所：ソラノイエ

ISBN978-4-9909142-7-1　C0093


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宮沢賢治は、常に自らの心と身体でこの世界を感じ、自分が信じた道を生ききった人です。
「生きとし生けるすべての人を幸せにする」。それはあまりにも壮大な願いでしたが、賢治は信念を貫いた生き方をしました。
他の人には真似できない独特な文章表現の素晴らしさ。様々な分野で専門分化が進んでしまった現代とは真逆に、文学、音楽、美術、宇宙、地質、植物、農業といった複数の領域にまたがって深く学び、それが統一された知識となって融合している作品たち。
そして、その作品に描かれているテーマは、現代を生きる私たちに必要なもので溢れています。

宮沢賢治のエッセンスを濃縮したものにしたい。
「つながり」を感じながら、生きる勇気と希望が湧く作品を、ひとりでも多くの人のもとへ届けたい。
そんな思いを抱きながら、アーティストたちと宮沢賢治の作品を探求していく中で誕生した物語が『Kenji』だったのです。
『Kenji』を脚本化するにあたっても、この思いやテーマがぶれないように、何稿も書き直しました。
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小説『Kenji』は、「生きるうえで誰もがそれぞれの事情を抱えているけれど、みんな同じ尊い星なのだ」と賢治自身が実感として気づく物語です。それも亡くなるまでの数日の間に。『銀河鉄道の夜』は未完の作品として有名ですが、賢治は亡くなる前に最期の推敲をしていたという設定にしました。それが彼の人柄や生き様を描きやすいと考えたからです。
少子高齢化が進み、無縁社会とか、人のつながりが希薄になっていると言われて久しい現代だからこそ、「つながり」を感じながら生きた宮沢賢治のエッセンスはとても重要だと思いました。

宮沢賢治の作品だけではなく、その生き様すべてのエッセンスを濃縮した「オリジナル版オーディオブック」
目に、耳に、心に届く「オリジナル版オーディオブック」。
やもすると、差別や区別でバラバラに分断されやすい世界を、賢治のように、「つながり」を感じながら結びつけていきます。